用語解説
衝撃波
Shock Wave


 衝撃波とは音速を超えて伝わる不連続な波で、自然界では火山の爆発や雷などで発生します。 衝撃波が静止気体中を通過すると、気体は圧縮されて温度・圧力が上昇し、衝撃波の進行方向に流れが発生します(図1参照)。 衝撃波の伝播速度が大きいほど温度・圧力の上昇の程度や発生する流れの速度が大きくなります。




図1 衝撃波の構造


 衝撃波は超音速で移動する物体の周りには必ず発生します。 図2は音速の4倍程度の速度(マッハ4,約1200m/s,時速約4300km)で移動する飛翔体周りの衝撃波の様子です。 飛翔体の前方には斜め衝撃波が発生しており、飛翔体後方にも幾つか衝撃波が発生しているのを確認できます。





図2 物体周りに発生する衝撃波